Mac mini (2020, M1)とiMac (2021, M1)の比較、そしてデスクトップMacをいつARM化すべきか

デスクトップMacの購入を考えたときに、(位置づけが全く違う製品にもかかわらず)Mac miniにすべきか、iMacにすべきかは、常に難しい問題です。そこで、2021/04/20にM1搭載iMacが発表されたので、改めて比較しました。私が購入するなら16GBメモリ、1TBストレージのモデルを希望するので、その価格で比較しました。
※ iMac (2 ports)にはイーサネット端子オプションを追加しています。

項目名Mac miniiMac (2 ports)iMac(4 ports)
価格(税込、円)
(差額)
145,800223,800
(+78,000)
243,800
(+98,000)
CPU/GPUM1 8C/8CM1 8C/7CM1 8C/8C
RAM/SSD16GB/1TB
EthernetGigabit
USB4 / Thunderbolt 32
USB3Type-A x 2N/AType-C x 2
HDMI2.0 x 1N/A
Keyboard / MouseN/A
(Touch ID内蔵)
その他N/A23.5型4.5Kモニタ
カメラ
高音質スピーカ

Mac miniとiMac(4 ports)で比較すると、モニタ、カメラ、キーボード、マウス、高音質スピーカで税抜約9万円の差です。これは、モニタ4万円、その他4点各1万円、TouchID機能1万円と計算するとようやく釣り合う価格設定です。正直に書けば、店頭で新iMacのデザインによほどビビッと来たのでなければMac miniの方がオトクという判断です。確かに、本体色とそろったキーボードやマウスなどは所有欲をそそるのですが……。

もう一つの判断の分かれ目の一つが、USB3ポートの数と考え、現在私が使っているマシンにUSB経由で接続している周辺機器を確認してみました。1.キーボード、2. マウス、 3.インクジェット複合機、4. ドキュメントスキャナ、5. 外付けHDDx2(データ用、バックアップ用)、 6.DVDドライブ、 7. iPhone/iPadの8台繋がっていました。これに加えて、M1 Macにおいては、SDカードリーダも内蔵されなくなりますので、その分も必要ですね。そうなるとiMacの4-portモデルにしても、多ポートのセルフパワーUSBハブは別途必要ですので、iMacの2-portモデルと4-portモデルについては私にとってはたいした問題ではないなということになります。

最後に、M1 Macでは、USBポートの伝送速度がIntel Macより遅いであるとか、モニタ周りの不具合について多く報告が出ています。昔の言い方をすると、「サウスブリッジ」にあたるブロックの成熟度がまだ足りないのかも知れません。確かに、iPhone / iPadのノウハウがそのまま適用できない部分だという気がします。

結論としては、Mac miniの次世代(M1X?M2?)を待ち、その製品の成熟度を確認しようかと思っています。心配事としては、Mac miniのモデルチェンジ間隔がこれまで通りだと数年単位だという事でしょうか。