2021年のiPad新製品についての考察

2021年のiPad新製品については、各種サイトで早くも噂になっています。以下のような噂があるようです。

私が期待をするものの、実現性が気になるのは3点目です。結論としては、可能性は低いのではないかと考えています。

iPad (9th)のシリーズ、つまりベーシックなiPadラインは他のラインがフルラミネーションディスプレイ採用になったあと、フルラミネーションディスプレイを採用しない唯一のラインとして発売されています。もちろんその分価格が安いわけですが、その結果、ラインアップが少々ややこしいことになっています。

どういうことかというと、べーシックiPadラインが出るまでは「iPad mini < iPad Air < iPad Pro」という関係がスペック・価格の両面で明確でしたが、ベーシックiPadラインが出ることにより価格面では「iPad (10インチ級, $329) < iPad mini (8インチ級, $399) < iPad Air (10インチ級, $599) < iPad Pro(10-13インチ級, $799)」となっているということです。(価格は2021/1時点の基本モデル)

当然、ベーシックiPadがそのままの価格でフルラミネーションディスプレイになるとすれば、私は大歓迎です。しかしそうすると、悩ましい問題が発生します。上の3つの噂が同時に実現するとして想像してみます。

(1)iPad (9th) が現行と同価格で発売された場合
iPad (10インチ級, $329, A12) < iPad mini (8インチ級, $399, A14) < iPad Air (10インチ級, $599, A14) < iPad Pro(10-13インチ級, $799, A14)
この場合、iPad miniが割高になります(CPUが新しいとはいえ)。また、iPadとiPad Airのスペック差が小さいが価格差が大きいという状態になります。これを解消するのであれば、(2)のようにする必要があります。

(2)iPad (9th)の価格を変更する場合
iPad mini (8インチ級, $399, A14) < iPad (10インチ級, $499, A12) < iPad Air (10インチ級, $599, A14) < iPad Pro(10-13インチ級, $799, A14)
このような価格にすると、ラインアップとしてのまとまりはよくなります。しかしながら、10インチ級の最廉価モデルの値段が1.5倍になることは現実的ではないと考えます。また、昨秋に発売したiPad Airの位置づけが微妙になってしまいます。

(3)価格を大幅に変更する場合
iPad mini (8インチ級, $329, A14) < iPad (10インチ級, $399, A12) < iPad Air (10インチ級, $499, A14) < iPad Pro(10-13インチ級, $799, A14)
もし、最廉価モデルの価格を維持し、かつラインアップの価格を大幅に変更してよいのであれば、これくらいの価格になるのではないかと思います。しかし、ここまでアグレッシブに価格を下げる可能性も低いのではないかと考えます。

上半期には答え合わせが出来ると思いますので、そのときを待ちたいと思います。


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