E6系単独編成の「はやぶさ」がある話

現在の東北新幹線(山形・秋田・北海道新幹線含む)においては、「はやぶさ」=「E5系」、「こまち」=「E6系」というのがおよそ一般的な理解で、その上で「E5系+E6系」の17両編成として東北新幹線内で「はやぶさ」が運転されていることも知られているかと思います。

実は、現在、もう少しトリッキーなパターンとして、「E6系単独編成」の「はやぶさ」もあります。2022年の所定のダイヤでは「はやぶさ15号」(東京発仙台行き、東京発車が10:04、仙台到着が11:39)が該当です。
※2022年3月に発生した地震による暫定ダイヤにおいては、「はやぶさ307号」(東京発仙台行き、東京発10:44仙台12:45着)です。一目見てわかるように「列車編成のご案内」を撮影しましたのでご覧下さい。

▲暫定ダイヤ時の案内表示。上から2列車目がE6系単独編成の「はやぶさ」

このような列車が発生した本当の経緯は、ダイヤ担当者のみぞ知るところだと思いますが、そもそも「はやぶさ15号」は、元々は東京行きの「こまち6号+はやぶさ6号」の折返し列車で、仙台に向かう際も「E5系+E6系」の「はやぶさ」でした。
ところが、コロナの影響等による需要減退で2021年冬から原則として「はやぶさ6号」のみが運転されなくなりました(下記リンク先PDF)。上り列車(E6系)は秋田発ですので、東北新幹線内でも「こまち」の名称で運転されているわけですが、その編成が折返しで仙台行きになることで「こまち」とは呼ばずに(呼べずに)「はやぶさ」となり、E6系単独の「はやぶさ」が誕生した、というわけです。そして、この状態は2022年春のダイヤ改正でも変更されませんでした。

東北・秋田新幹線の運転計画変更について(2021年10月27日付プレスリリース)