[本]ジム・スポーツ関係書籍4点の読書

私自身、健康のためにと時々ジム通いをしています。折角ならば、漫然と行くよりは、ある程度の知識を身につけたいと考え、以下の4冊を読んでみました。

【1】ジムに通う前に読む本(桜井静香) ブルーバックス(2010年)
新書本サイズであり、また、読み物と科学の間くらいの内容構成で読みやすい。運動の理論のみならず、ジムの選び方や継続のコツ、家で出来る簡単なトレーニングなど、ジム通いを考えている人にとって親身な構成。
ただし、白黒ページの新書本であるので、ジムでの運動方法の具体的な面については、他の書籍と併用した方がよさそう。

【2】新版図解スポーツトレーニングの基礎理論(横浜市スポーツ医科学センター編) 西東社(2013年)
オールカラーA5サイズの書籍でページ数・情報量が多い。見開き2ページで1トピックを扱う形式の本で、辞書的な位置づけ。話題も幅広く、身体の仕組み、トレーニングの基礎知識、各種トレーニングの紹介、栄養やスポーツ傷害までカバーしている。
ただし、全体的・体系的な説明は他の書籍に頼る必要がある。

【3】健康・スポーツ科学入門 改訂版(出村慎一・村瀬智彦) 大修館書店(2010年)
体力の定義から、運動生理学、栄養学、トレーニングなど幅広く記載されている。特に特徴的なな点は、「体力の評価方法」「年齢・性別による傾向」「健康と体力の関係」に言及されている点で、付録として「新体力テスト」に16ページ割いている。
人生を通した健康とスポーツ、食事のありかたまでコンパクトにまとめた書籍。

【4】健康・スポーツ科学の基礎知識 第3版(スポーツサイエンスフォーラム編) 道和書院(2019年)
スポーツの歴史なども含めて記載している、アカデミックな書籍。身体の仕組みや栄養、病気との関連、トレーニングの考え方や実際、障害等について網羅的に記載されている。それぞれのトピックの内容は少ないが、重要な点が書かれているので、基本を思い出したいときに重宝しそう。

どの本も、基礎的な情報は共通性がありながらも、それぞれに特徴があり、大変勉強になりました。もし、ジムに通いたいならば1と2を、教育の場面やより体系的な知識を得たいのであれば3と4が適しているかと感じました。