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PM-600Cレポート

私が購入した周辺機器等のレポートです。検討の一助となれば、幸いです。
エプソン PM-600C利用レポート
画質

画質についてはほとんど申し分ないといっていいでしょう。カラーは写真に比べれば見劣りするものの、ファイン専用紙以上の紙で印刷した場合は「パソコンで印刷したから…」という言い訳をしなければならない域を一歩脱している。例えば元の解像度が低い、デジカメで取った画像などは、JPEG特有のブロックノイズがハッキリ判別できるほど。PPC用紙への印刷も、白黒などはOK、カラーでも許容範囲の画質。

カラーを日常的に印刷するなら、一枚約1円のPPC用紙と、一枚約9円のスーパーファイン専用紙の価格差を考慮しても、スーパーファイン専用紙がお勧めできる。カラー印刷の時は両者の画質の差は顕著である。白黒印刷時でも、より黒が綺麗でくっきりしたものになる。

速度

速度については、なかなか面白い。モノクロ印刷の時と、カラー印刷の時の速度差が非常に小さいのだ。つまり、このプリンターはカラーは比較的いい速度だが、モノクロは「かなり遅い」。特に、画質優先(「きれい」)に設定したときは、それはコーヒーブレイクでもとるような覚悟を決めなくてはならない。これは日常的にかなり不満を持っている点ではある。僕はこれまで、AppleのStyleWriter, StyleWriter IIを使ってきたが、非常に満足していた速度のStyleWriter IIに比べると歴然としている。

つくり(ハードウェア)

可もなく、不可もないが、インク取り替えの手順がややこしいのはマイナスポイント。ボタンが3つも付いており、エラー表示等もわかりにくい。ただし、わかりにくいなりに、プリンタのふたの裏に手順を示したイラストがあるのは配慮があっていいと思う。

つくり(ソフトウェア)

正直、合格点に達していない感がある。機能的には申し分ないものの、使いにくさが目立つ。例えば、プリンターに全データが送られると、バックグラウンドソフトが一方的に終了してしまう。だから、データ転送完了後に紙送りなどでエラーが起こっても全く関知してくれない。バックグラウンドソフトが起動しているときにエラーがあったときも、大抵は「プリンターの電源を入れ直して、もう一度印刷してみて下さい」ですまされてしまう。ここら辺はAppleのプリンタドライバを見習って欲しい点だ。

むろん、いい点もある。インクの残量がチェックできたり、ページ割付を設定できたりする点だ。しかし、全体としてはMS-DOS出身の焼き直し感が強いプリンタドライバである。

その他

動作音はかなりうるさいので最初は驚く。あと、注意しなくてはいけないのは、ルーズリーフのように、紙の左側に穴が開いているよう中身に印刷しようとすると、場合によっては左側が破り取られて、プリンタ内部に絡まり、故障してしまう(僕はこれで修理のため、1週間プリンタを手放すことになった)。回避策としては、「180度回転」オプションを設定して、用紙の穴が右側に来るように置けばよい。