Windows環境をIntel CPU搭載のMacで構築するに当たっては以下の選択肢があるのではないかと考えられます。
製品名 | 長所 | 短所 |
---|---|---|
Boot Camp | 純正ソフトの安心感 無償で提供される 実機で動作するため速度が速い ゲーム等も動作する可能性が高い | MacOS Xと同時使用できない まだベータ版のため仕様変更が行われる可能性がある Windows XP SP2以降のディスクが必要 |
Parallels Desktop 日本語版 [amazon] 英語版(原版) | MacOS Xと同時使用できる →Macとのデータ交換が比較的容易 →Macとの間でコピー&ペースト等が可能 ユーザ数が多いためWebで情報を得やすい 日本語版がある | DirectXを使用するゲーム等の互換性は現時点で期待されない 動作速度はBoot Campよりは低速 |
VMWare Fusion 日本語サイト 英語サイト | MacOS Xと同時使用できる →Macとのデータ交換が比較的容易 →Macとの間でコピー&ペースト等が可能 仮想マシン上からもマルチCPUが見えている | DirectXを使用するゲーム等の互換性は現時点で期待されない 動作速度はBoot Campよりは低速 |
CrossOver Mac 6.x 日本語版 [amazon] 英語版(原版) | Windows OSライセンス不要 | 互換性をよく確認してから利用する必要がある |
太字のポイントを考慮した結果、Parallels Desktopを購入することにしました。価格は$79.99で、当時のレートで10,461円でした。ちなみに、Parallelsを英語サイトでオンライン購入すると、即時使えるようになるのではなく、メールにて送られてくる製品キーが必要となります。この製品キーはオンライン購入した瞬間に表示されるのではなく、今回の場合は5時間後に送られてきました(11:32購入、17:16キー記載メールが到着)。スムーズに導入したい場合はインストールする前日には購入・決済を済ませておくことが推奨されます。
Parallelsのインストールは一般的なMacアプリケーションと特段変わることはありません。他の作業や、個人的な用事と並列しながら進めていたので正確な時間ではありませんが、
もっとも、この直後には鬼のようなWindows Updateをこなす必要があるのはWindows XP SP1のディスクを使った当然の帰結なのですが…。なお、初期搭載の1GBメモリでは、仮想マシンに512MBを与えるとメモリが慢性的に不足しました。そこで、1GBのSO-DIMM(DDR2 SDRAM, 200pin, 667MHz=PC5300)をSofmapに購入に行きました。5,280円のバルクメモリを購入し、一ヶ月以上たった現在でも正常に稼働しています。
初期状態で気づいたことは以下の通りです。なお、キーボードの件については後ほど取り上げます。
Mac用で「移行アシスタント.app」にあたるWindows用の純正ソフトウェアは「ファイルと設定の転送ウィザード」になります(「スタート」メニュー>プログラム>アクセサリ>システムツール内)。ただし、このアプリケーションは名前の通り「通常ファイルと設定ファイル」を旧マシンから新マシンに転送するソフトであって、「移行アシスタント」のようにアプリケーションやら機能拡張的ソフトを丸ごと移行するような暴力的な仕様ではありません。以下(「移行アシスタント」と比較した)ポイントです。
結局、設定類は「ファイルの設定と転送ウィザード」により転送し、アプリケーション類は新規で再インストールし、28時頃には移行を完了できました。Windows用サードパーティーアプリケーションには、インストール済みアプリケーションを含めて環境を丸々移行するものもあるようですので、複雑な環境を構築して移行が面倒な方は検討する余地があるかもしれません。
サードパーティーアプリケーション例