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DMR-BR570/BDZ-AT750Wレビュー

経緯

アナログ放送(DVDレコーダ)時代、長らく使用してきたPSXが故障したため、2009/9にPanasonicのブルーレイレコーダDMR-BR570(以下BR570)を購入し、その後、2011/9に複数番組の同時の録画が可能となるようにSONYのブルーレイレコーダBDZ-AT750W(以下AT750W)を追加で購入した。発売時期が異なる2つのレコーダだが、使用感等を含めて表面的なスペックに現れない点について気づいた点、気になった点をレビューする。なお、私は普段、録画→消去、時々BDに書出し、という比較的ライトなスタイルで使用している。

使用感

番組表

両機種の番組表は以下のような表示となっている。

BR570番組表
BR570番組表
AT750W番組表
AT750W番組表

AT750Wの方が見やすいと感じるが、その要因としては、

  1. 番組表に実質的に使用されている面積が大きい
  2. フォントや色使い等

の影響があるのではないだろうか。その他、よく使う機能として、番組表の日付を変更する際の操作が異なっている。BR570は青ボタン→日付選択であるのに対して、AT750Wは青ボタンと赤ボタンのワンタッチで変更が可能となっている。時間やチャンネルをどんどんずらしていった際の画面のスクロールについては、BR570はにゅるっとスクロールするのに対して、AT750Wはスクロールせずにパッと画面が更新される。いずれの機種も表示速度はもう少し改善の余地があると思う。

なお、2010年秋モデルの以降のDIGAは番組表のレイアウトが変更になり、また少なくともこの次点では日付変更の操作はAT750Wのように青ボタンと赤ボタンのワンタッチになっている模様だ。

BR720番組表
BR720番組表例

自動録画機能

AT750Wには、キーワードに基づき自動的に録画を行う機能があり、これはBR570に存在しない機能である。例えば、私は普段、NHKスペシャルをとりあえず録画し、興味のあるものだけ見たいと思っているのだが、このような使い方にはAT750Wだけが対応できる。一方で、BR570には「新番組おまかせ録画」という機能があり、「新」「新シリーズ」「新番組」等が入っているドラマもしくはアニメの番組を底引き網のように録画してくれる。この機能も非常に便利であったのだが、必ずDRモード(再圧縮無し)での録画となるため、HDD容量をやたら占有してしまうのが玉に瑕だ。録画モードを指定できれば実に強力な機能になると思う。

録画番組表示

録画した番組の中から見たい番組を探し出すときには番組名を頼りにすることが多いかと思うが、AT750Wには一つ困った点がある。それは「番組名が長い場合"番組説明"ボタンを押して詳細画面を表示しなければ見ることができない」というものだ。例えば、「NHKスペシャル 知られざる大英博物館(3)日本 巨大古墳の謎」という番組があったのだが、通常の一覧画面では「NHKスペシャル 知られざる大英博物館(」で文字が切れてしまったため、番組情報を逐一確認し(1)なのか(2)なのか(3)なのか…確認しなければならなかった。ちなみにBR570も20文字までしか表示されないのであるが、こちらはカーソルを合わせると番組名が自動スクロールし、少し時間を要するものの最後まで一覧画面上で番組名を確認することが出来る。

早見再生

いわゆる早見再生機能は両機種ともにあるが、速度はBR570は1.3倍速、AT750Wは1.5倍速である。操作としては、BR570はサーチ(早送り)1回押し、AT750Wはサブメニューから選ぶか黄色ボタン1回押し。挙動が異なる箇所として、(CM等をジャンプするため)チャプター送りをした場合、BR570は早見が解除となるが、AT750Wは早見が維持される。(この差はおそらく、BR570では早送りの1モードが早見再生という位置づけであり、AT750Wでは単独の機能として扱われているという設計思想上の違いから生じていると考えられる。ただ、私としては、早見は維持されるほうが便利だと思う。)

自動チャプター、ジャンプ機能

自動チャプター機能は両機種ともにあり、100%ではないものの、ほとんど完全な判定を行ってくれている。大きく異なるのは、再生中にチャプターを飛ばしたときに自動的に画面に表示される情報。BR570は一時的にチャプターの分割状態等が表示される。AT750Wは左下に総チャプター数と現在のチャプターNoが表示される(例:チャプター 2(11))。

チャプター操作画面
BR570 チャプター飛ばし直後の表示画面(映像部はモザイクにしてあります)

総論

比較してみると、両機種はどちらにも優れた点があり、また、これらの後継機種を量販店等でチェックするとその後も改良が重ねられているようで、甲乙つけがたい。あえて表現するとしたら、BR570の方が機能をよく練っており、AT750Wの方が使用感覚が重視されているように感じる。いずれにせよ、あまり先入観を持たずに店頭などでいろいろ試して比較するのがよいのではないだろうか。

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最終更新:2012.7.16
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