トップページ > 小ネタ倉庫 > SONY DR-BT21Gレビュー

SONY DR-BT21Gレビュー

本体

以前から多くの人が注目していたと思われる一方で、なかなか身の回りで実際に購入している人がいなかったものにBluetoothヘッドセットがあります。そこで自分で購入してみましたのでレポートします。購入したのはamazonで、到着日は2007年10月20日でした。パッケージ構成はシンプルで、本体・ACアダプタ・マニュアルの小冊子/保証書の類という構成です。

iMac(Mid 2007)で使う

基礎知識

Mac OS Xで使う場合は、10.4(Tiger)以前と10.5(Leopard)以降では差があります。

具体的に、Mac OS X 10.4.10とMac OS X 10.5で対応しているプロファイルがどのように違うか、下にリストします。

プロファイル名機器例Mac OS X 10.4.10Mac OS X 10.5
A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)ヘッドホン×
AVRCP(Audio Video Remote Control Profile)ヘッドホン×
Dial-Up Networking Profileモデム
FTP(File Transfer Profile)携帯電話
HCRP(Hard Cable Replacement Profile)プリンタ
Headset Profileヘッドセット
HID(Human Input Device)Profileキーボード/マウス
Object Push Profile携帯電話
Serial Port Profileモデム

Mac OS X 10.4.10 (Tiger)環境

iChat設定画面
iChat設定画面
iChat設定画面
Skype設定画面

まずはじめに、DR-BT21GをTiger環境で使用してみました。ペアリング(DR-BT21GとMac本体をヒモ付けする作業)をマニュアル通りに行い、すぐに接続できました。これらの設定は「システム環境設定」の中の「Bluetooth」にて設定します。

ペアリングが完了したら、次は音声の入力源・出力先をDR-BT21Gに設定します。「システム環境設定」の中の「サウンド」の入力源・出力先に「DR-BT21G」が表示されるようになっていますから、それを選択します。入力源・出力先の片方だけをDR-BT21Gに設定することも出来ます。設定すると、iTunesの音やシステムビープを含めて、音がDR-BT21Gから聞こえるようになるはずです。

また、SkypeやiChatでは、システム環境設定の設定とは別に入力源・出力先を設定することができます(右図をご覧ください(画面はLeopardのものです))。このようなソフトでDR-BT21Gを利用するときにはここでの設定が必要となります。iChatのビデオチャット等ではBluetoothボタンも用意されています。

使用上のポイントとしては、接続を切るときの操作があります。私のTiger環境では、DR-BT21Gの電源をいきなり切るなどして、Macから突然検知できなくなると、その音を出しているアプリケーションがフリーズする症状が見られました。回避方法としては、DR-BT21Gの使用を終えたら、入力源・出力先をDR-BT21G以外(内蔵マイクや内蔵スピーカ)に変更したあと、DR-BT21Gの電源を切ることが挙げられます。

Mac OS X 10.5 (Leopard)環境

Leopardの場合、Tigerに比べてBluetoothデバイスの扱いが洗練されています。まず、ペアリング済みのDR-BT21Gの電源を入れると、画面にDR-BT21Gを使用するかどうか尋ねるダイアログが表示されます。また、Tigerの項で書いた、アプリケーションのフリーズ症状もなく、DR-BT21Gが認識できなくなると自動で他の入力源・出力先に切り替わりました。

また、待望のA2DP, AVRCPに対応しました。HFPでは、音声のクオリティはモノラル・電話回線感覚でしたが、A2DPでは有線ほどではないにしろ、大幅に改善されています。またAVRCPに関しては、iTunesが対応しており、再生・一時停止・次曲・前曲操作がDR-BT21Gから可能です。

到達距離など

電波が届く範囲ですが、私の部屋が狭いために確実な試験は出来ませんでした。ただ、8畳の部屋内では全く問題がなく、金属製の扉付きの部屋を出て、2m程歩いたところで音がとぎれました。基本的に、機器と同一の部屋内での使用を想定しているような感触を受けました。また、500W出力で動作中の電子レンジの前に立って1分音楽を聴きましたが、音飛びは感じられませんでした。

au W52Tで使う

au W52Tは、HFPとA2DPの両方に対応しています。使い分けとしては、電話機能を使うときはHFP、ワンセグ放送やミュージックプレーヤーを使用するときはA2DPにて使用します。

HFP

音の遅延や音飛び等も無く、マルチファンクションキーを使ったリダイヤルも問題ありませんでした。マイクが一般的な携帯用ヘッドセットのように伸びておらず、ヘッドホンに内蔵されているので集音が不安でしたが、普通に会話が出来ました。

A2DP

A2DPを用いてW52T内蔵ワンセグTVの音声を聞くことが出来ます。W52Tを含め、最近の携帯電話はSCMS-T(コピー防止技術)に対応していないとTVの音声等が聞けない物がありますが、DR-BT21Gは対応していますので問題ありません。ただ、私の環境ではW52TでA2DP使用時は、時折音飛びが発生しました。原因についてはよく分かりませんが、分かればここに追記します。

カスタム検索

最終更新:2007.11.1
Valid HTML 4.01 Transitional